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毎朝,机の上にクレヨンとスケッチブックをおく。
25色のクレヨンを眺めていると,その日その日で違う色に目が行く。
「私を呼んでいるのは?」とよくよくクレヨンをガン見して,手が伸びた色で描く。何も決めずに描く。
今日は朝日がキラキラしていた。太陽の下にクレヨンを置いてみると,よりいっそう眩しく見えるのは,オレンジ,緑,青。そしてズンと中身が詰まっていて,決してきらきらではないが,目が話せないのがグレー。
結局,あえてこの天気に似合わないグレーを手にした。自然と描き始めてみると,今朝の桜島は確かこうだった。はっきりは見えず,灰がかっているのか,曇っているのか…。「あ,桜島を描くのか」と思ったが,無性に斜面が滑り台に見えてきて,オレンジの人が両手を広げて楽しげに勢いよく滑っている。水色の風が,速さと気持ちよさを思わせる。
ただのお絵描き。今日も,書き終わるときにこんな絵になるなんて,想像できなかった。されど,お絵描き。
このメッセージを受け止めて,今日を過ごそう☆