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薩摩ことばの成り立ちについて話を聞いた。
「さといも」
「やまいも」
同じようなこの二つの言葉なのに,イントネーションが違う。
さといもは,「い」を強く読み,やまいもは,「も」を強く読む。
なぜ?
最初に来る言葉の影響らしい。
「さと」は,「さ」を強く読み,「やま」は,「ま」を強く読む。
後ろから数えて2番目を強く読む「さと」の後ろに続く「いも」だから,ここもやはり,後ろから数えて2番目の「い」を強く読む。
さと「い」も。
「やま」は,後ろから1番目を強く読むので,そのあとに続く「いも」も後ろから1番目を強く読み,やまい「も」。
これがたとえば,「さといもは、」と続くときは?
「さと」の影響で,後ろから2番目を強く読むというので,「いもは」を後ろから数えると「も」が2番目。
つまり,さとい「も」は…となる。
「さといもでは、」だったら,「いもでは」の後ろから2番目の「で」を強く読む。
毎日使っている薩摩のことばなのに,このイントネーションの秘密にびっくりした☆☆☆