鹿児島中央&南薩エリアでパーソナルカラーと時々キモノ

「失敗しない色選び」に一番大事なもの,それは“光”です。カラー診断専用照明「アシストライト」を使用した『カラーサロンhaHa*』が綴る色のあれこれ...

haHa

何気なくテレビをつけた。
「課外授業」という番組,これまでも何度か,何気なく見たことがある。以前はテレビがついていないと寂しいと感じていたが,ここ一年,あまりテレビに興味がなくなった。しかし,このときはなんだかひきつけられるものがあった。

今回は,帽子デザイナーの原田美砂さんが先生となり,母校の6年生を対象として授業を行っていた。テーマは「出る杭になろう」。
出る杭は打たれるものという認識で,個性を大事にといいつつも,出る杭にならないように教育しているのが多くの学校のような気がする。しかし,原田さんは「出る杭」を自己表現とみなし,帽子作りから自分を表現することを生徒に投げかけた。
‘帽子のデザインをする’というと,なんだかとっても難しく感じられ,自分にはできないと思って始めることすらできないような気がする。しかし,まず取っ掛かりとしてスケッチブックに,「名前」「私の主張」というものを書かせた。‘主張したいこと’を自由に書いてよいといわれてもなかなかスムーズに書くことができない生徒が多い中,「‘自分が好きなこと’や‘最近に見たテレビで印象に残っているもの’は?」というふうに聞かれると,生徒たちは「ガンダム」とか「音楽」といったふうに,どんどん発想がつながってきていた。
自分の中から考えや思いを出しているうちに,しくしくと泣き出す生徒や,「みんなと違うから」と自分の思いを抑えようとしている隣の生徒に「それを出すのが出る杭になるってことだろ。」と言っている生徒が出てきたり…。決して言いたい放題自分勝手にしたいことをしているわけではないのに,一人ひとりが主張している姿が,視聴者の私には生き生きと伝わってきた。
授業の最後には,自分で作ったオリジナルの「今の自分の主張」がこもった帽子を,みんなの前で発表していた。一人ひとり違う。知らなかった友達の考えや一生懸命な姿がとてもよく表現されていた。ステキだなと思った。

個性の色はいろいろだ。
この「出る杭」のメッセージをしっかり受け取った。


今日は何を書こうかと考えた。
そうすると,うちのベランダにあるジャスミンの真っ白な花が咲いたことが頭をよぎった。
うちには色とりどりの花や観葉植物がある。とくに香りのたかい植物はお気に入りで、そのなかでもジャスミンにが好きだ。
3年前、家庭訪問した生徒の家で初めて見た「はごろもジャスミン」が欲しくてすぐに兄にお願いした。しかし届いたのはアラビアンジャスミンで、ちょっとがっかりした。が、このジャスミンもうっとりする香りと真っ白な可憐な花びらの形がなんとも愛らしい。このわが家のジャスミンはいちど枯れ木になったにもかかわらず,また今,元気にほこっている。
植物の生命力には頭が下がる。人間の生命力も同じだと思う。昨晩,テレビ番組で見た親子愛には,胸が苦しくなった。命あってこそと思うが,命の灯が消えた後も,心に決して消えることのない灯があるのだと感じた。今回なぜ自分が白を書こうと思ったのか,今分かった。白は奉仕の色。そして,純粋な色。父親が病に侵されながらも懸命に尽くす息子の姿が私の中に残っていたのだと思う。その息子の表情も白に見えた。

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